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先日、アメリカを代表する乗り物「セグウェイ」が生産を終了するというニュースが報じられました。
近未来の乗り物として注目されていましたが、意外と事故もけっこうあったんですよね。今日はそんなセグウェイに関係する事故・事件のお話をしたいと思います。
<目次>
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ウサインボルトがセグウェイと接触!?その事故の真実は?
これは有名な事故ですね。2015年の陸上世界選手権の男子200mを19秒55でジャスティンガトリン選手との接戦に勝利して、ウイニングランをしてるウサインボルト選手に起きた事故でした。
なんとセグウェイに乗ってるとされているカメラマンが、バランスを崩して、こともあろうに世界一の足を引いてしまいました。
ウサインボルト本人は「問題ない」と大人の対応をしましたが、太ももの裏側にはあきらかな擦り傷ができていました。
もしも、自分が加害者だったらと想像すると、ゾッとする事故ですね。
しかし、このカメラマンが乗っていた乗り物、実はセグウェイではありません。
正規品のセグウェイはハンドルがありますが、このカメラマンが乗っている乗り物にはハンドルはありません。
正規品にはハンドルのないタイプは販売されていないので、この乗り物はセグウェイではないと断言できます。
世の中にはセグウェイの類似品が多くありますが、こういう形状の乗り物はすべて「セグウェイ」として報じられることはどうなんだろうと疑問に思います。
当時は、普通に正規のセグウェイの事故として多くの記事が書かれていたのも問題ですね。そんなわけでこの事故は、セグウェイが悪いわけではありません。
当時は、ヒヤッとした事件でしたが、表面上は大きなけがもなくすんでとりあえずよかったなと思う今日この頃です。
米セグウェイのオーナージミ・ヘセルデン氏事故死?
2010年9月27日にイギリス警察がこんな事件を公表しました。
アメリカセグウェイのオーナーでイギリスの大富豪、ジミ・ヘルデン氏が自宅の傍で死亡しているのが見つかった。というもので、その遺体のそばにはセグウェイがあったとのことです。
イギリス警察が調査した結果、事件性はなく、不慮の事故としています。
ブッシュ前大統領がセグウェイで事故?
2003年にセグウェイにのったブッシュ前大統領がバランスをくずしてとびおりるなんていう事件がありましたね。
その後、2008年のG8で自転車に乗って登場したブッシュ前大統領は「同じ過ちは繰り返さない」と冗談まじりに話しました。
意外とブッシュ前大統領は茶目っ気のある方だったみたいですね。
セグウェイとミニセグウェイは全く無関係!
ウサインボルト選手の事件でカメラマンが乗っていたハンドルなしのタイプや、ミニセグウェイと呼ばれる商品は正規品ではありません。
その証拠にセグウェイ正規日本総販売代理店では、ハンドルなしのものは1個も販売していません。下のURLが日本のセグウェイ正規の販売店です。
ミニセグウェイは、過去に発火事件などをおこしたりしています。なぜかというと、こういった商品は正規品ではないので作りが粗悪なものも多いからなんですね。
なぜこのような商品が普通に流通しているのでしょうか?それはセグウェイが買収されていることに関係しているのかもしれません。
セグウェイ買収と生産終了の理由
「セグウェイ」は2015年に中国のNinebotに買収されています。もしかしたらセグウェイの類似品が多いのは中国が関係しているからかもしれませんね。。。
生産終了の理由
また、今回の生産終了についてですが、その理由は一般のレベルの普及ができなかったことが理由のひとつです。
アメリカでは、ショッピングモールや空港の見回りなんかで需要がありましたが、一般レベルで売ることができなければ爆発的には売れませんよね。
それと、販売価格が高いことも大きいでしょう。1台6000ドル(日本円で60万円以上)日本でもそこそこの中古車が買える値段です。
日本で売れなかった理由
セグウェイのモーター出力は0.9kW以上~1.0kW未満です。警視庁は、モーター出力が0.6kW以上なのを理由に原動機付自転車ではなく、普通自動二輪の免許が必要と判断しました。
セグウェイを法的に見ると普通自動二輪としては、方向指示器や前照灯がないので整備不良になるとしていて、実際にプロモーションとして公道でセグウェイに乗った人に罰金を科しています。
気軽に乗れたらかっこいいイメージですけどプロモーションの時点でこんな話をされたらとてもじゃないけど個人で買おうとは思いませんよね。
まとめ
発売当時は近未来的な見た目と駆動力、利便性などで話題を呼んだセグウェイですが、よくない話がつねにつきまとっていたように感じます。
特に日本のようにあれだめ、これだめというしがらみの中では権力者にうまみがないと普及できないのでしょう。
世の中、権力とお金なんでしょうか。そうではない未来がくることを願ってやみません。
それでは、また。
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