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昨日7月16日、ヒューリック杯棋聖戦5番勝負の第4局が行われました。ここまで藤井聡太七段は2勝1敗となっているので、今回勝てば「棋聖」のタイトルを獲得することになります。
それでは、結果を詳しく見ていきましょう。過去3局の結果は以下で確認できます。
<目次>
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藤井聡太七段の棋聖戦第4局の結果は?
まず結果ですが、第4局は藤井聡太七段が見事勝利、最年少タイトルを獲得しました!
詳しい勝負の内容以下の通り。
- 対戦内容:第91回ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第4局
- 対戦場所:関西将棋会館(大阪市福島区)
- 対戦相手:渡辺明三冠(36)
- 対戦日 :2020年7月16日
- 対戦時間:9:00~
- 手数 :110手
- 勝者 :藤井聡太七段
今回の勝負は、藤井聡太七段にとっては試練の勝負でした。なぜなら王位戦の第2局が終わって、中1日という超ハードスケジュールでおこなわれた1番だったからです。
精神的な疲労が残り、対決準備がほとんでできていない状態で迎えた第4局は、中盤まではお互いにゆっくり間合いをつめる展開でした。状況が変わったのはお互いの持ち時間が30分を切ってから。
こういった状況では良手を出すのが難しいですが、藤井聡太七段は最善手を幾度となく選びます。終盤戦でプレッシャーにも負けない精神力は素晴らしいものです。
もう一押しでタイトル獲得と頭をよぎると集中力が切れてしまいそうなものですが、そのまま押し切り、見事に3勝目をあげてヒューリック杯棋聖戦を制しています。
そして、念願のタイトル「棋聖」を獲得して最年少タイトルホルダーとなりました。
最年少タイトル獲得について
今までの最年少タイトルは、1990年の棋聖戦でタイトルを獲得した屋敷伸之五段の18歳6か月と14日ですが、今日の勝負で藤井聡太七段が17歳11か月の最年少タイトルホルダーとなりました。
この最年少タイトルの記録更新は、実に30年ぶりの快挙ということになりますね( *´艸`)
これからは「藤井聡太七段」ではなく、「藤井聡太棋聖」と呼ばれるようになるでしょう!おめでとうございます。
藤井聡太棋聖の今日の和服
ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第4局が行われた7月16日、藤井聡太棋聖は、グレーのハカマに淡い緑の羽織で対局場に登場しました。
- 第1局:スーツ
- 第2局:紺色の和服
- 第3局:黒の袴
- 第4局:グレーの袴
和服での登場も板についてきた藤井颯太七段ですが、ここ数日のハードスケジュールから顔に若干疲労の色が出ていた気がします。
しかし、それをものともせずに堂々とした打ち手ですでに貫禄を見せつけました。
タイトルを獲得したので、もうスーツ姿の対決は見れないかもしれません。タイトル獲得後でもスーツで打つというのはありなんでしょうか?
藤井聡太棋聖の現在の状況
初タイトルを獲得した藤井聡太棋聖ですが、スケジュールはまだまだタイトです。今後の予定も確認しておきましょう。
- 日程:2020年8月4日、5日
- 対戦名:王位戦7番勝負第3局
- 対戦相手:木村一基王位
- 日程:2020年8月5日
- 対戦名:名人戦の順位戦B級2組
- 対戦相手:鈴木大介九段
- 日程:未定
- 対戦名:第33回竜王戦決勝トーナメント
- 対戦相手:丸山忠久九段
まとめ
見事、最年少タイトル獲得素晴らしい内容でしたね。勝負後のインタビューでは「まだ実感がない」と話しているのが藤井聡太棋聖らしいと思いましたが、「責任のある立場になるので、一層精進します」と話しています。
どんなに偉業を達成しても、おごることなく、こういったセリフを残す人間は、今後も強くなる気がします。きっと歴史に名を残す打ち手になるのではないでしょうか。
人の努力を見たら自分も一生懸命にやらないという気になりますね。それでは、また。
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