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今日は、「マツタケが絶滅危惧種に指定された」そんな残念な話がニュースになっていたので深堀していきたいと思います。
<目次>
マツタケが絶滅危惧種になったら食べられなくなるの?
結論から話をすると、絶滅危惧種になってもマツタケは食べられます。
マツタケが絶滅危惧種になったからといって、今すぐに買うことができなくなったり、食べられなくなることはありません。
IUCNが発表しているレッドリストはあくまで絶滅の心配に対するリストで法的な拘束力はないんです。
ただし今後さらに状況が悪化して、日本の「種の保存法」や国際法の「ワシントン条約」で規制されると食べられなくなることも考えられます。
今のところは将来食べられなくなるかもしれないよ?と言ったところでしょうか。あっこれだとノリが軽すぎるかΣ( ̄ロ ̄lll)
マツタケを絶滅危惧種に指定したIUCNのレッドリストってなに?
簡単に言うと、世界の絶滅危惧種をまとめたリストです。今回の2020年の発表では、初めて「マツタケ」がリストに上がりました。
IUCNのレッドリストランク
- 絶滅
- 野生絶滅
- 深刻な危機
- 危機
- 危急
- 準絶滅危惧
- 低懸念
- データ不足
- 未評価
今回発表のあったIUCNのレッドリストで「マツタケ」は上から5番目の「危急」と発表されています。
ややこしいグループ分けですが、深刻な危機(3)・危機(4)・危急(5)の3つは、絶滅危惧のグループになるので、この中では3番目で「近い将来における野生での絶滅の危険性の高いもの」になったということになります。
同じく絶滅が心配されてる日本ウナギはひとつ上のランク「危機」に分類されているのでさらに深刻です。
日本のランク
日本では環境省がレッドリストをとりあつかっていますが、これはIUCNのものとは若干違います。
- 絶滅(EX)
- 野生絶滅(EW)
- 絶滅危惧種Ⅰ類(CR+EN)
- 絶滅危惧種ⅠA類(CR)
- 絶滅危惧種ⅠB類(EN)
- 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
- 準絶滅危惧(NT)
- 情報不足
- 絶滅のおそれのある地域個体群(LP)
今回の「松茸」、IUCNでは絶滅危惧のグループになっていますが、日本では7番目の準絶滅危惧種に分類していて国際取引の規制などにはあたりません。
松茸が絶滅危惧種に指定された3つの理由
マツタケの数が減ってきている理由は他にもあると思いますが、大きく分けると3つあります。
- 採りすぎ
- メンテナンス
- 菌糸が弱い
まずは単純に採りすぎが大きいです。マツタケは希少価値から高値で取引されているのでお金儲けを考える人にとってみればこれほどおいしいものはないのではないでしょうか。おいしいのを味わうのは味だけにしておいてほしいものです。
次にメンテナンスですが、これは3つ目の菌糸が弱いも関係しているので一緒に話をします。
例えば、山をもっているおじいちゃんなんかは、マツタケが自生する場所を近親者にもあまり教えずに大事に取り扱ってきました。
それはただケチだったわけではなく、自然を守りつつ少しだけ、その恩得をもらうために守ってきた決まりのようなものだったみたいです。ただ、そんな古いしきたりも時代の流れと一緒に少なくなりました。
そして、マツタケは菌糸がすごく弱く、中々キノコにならないのも希少価値を高くしている理由です。マツタケをとったあとは、その穴にそっと土をかぶせて菌糸を乾燥から守らないと、そのあと一切マツタケが生えてこないとか・・・
まとめ
今回のレッドリストの件を深堀してみましたが、今のところマツタケがすぐに食べられなくなることはなさそうなので安心しました。
ただこのままいけば、昔はすごくおいしいキノコで「マツタケ」っていうのがあったんだよ。なんて話をする将来がくるかもしれません。
ここまで話をしてきて申し訳ないんですが、私はシイタケのほうが好きです(笑)
というかマツタケをあまり食べたことがありません。今のうちにもっと味わっておかないとだめですね。
それでは、また。
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