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7月17日のニュースでガソリン業界のトップ、石油連盟の杉本務会長が「各社のハイオクの品質は同じ」という驚きの発表をしました。
わかりやすく言うと、「どこのガソリンスタンドでハイオクを入れても同じもの」ということです。
えっ!?それじゃ今までガソリンスタンドごとに言ってたハイオクの違いってなんだったの?うそ?
ということで、大手ガソリンスタンド5社が発表した内容となぜすべてのハイオクガソリンの性能が同じなのか詳しく解説したいと思います。
<目次>
大手5社のガソリンスタンドとハイオクガソリン
まずは、ガソリンスタンドの大手5社がそれぞれ出しているハイオクガソリンの名前と説明を見てみましょう。
スタンド名
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商品名
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説明
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---|---|---|
ENEOS | ENEOSハイオクガソリン | 当社が開発した環境ハイオク、キープクリーン性能を実現 |
出光昭和シェル | 出光スーパーゼアス(出光) | レギュラー比で最大2.7%低燃費、吸気弁の汚れ64%低減 |
コスモ石油 | スーパーマグナム | レギュラー比で最大2.8%燃費向上、吸気バルブの汚れ付着率80%低減 |
キグナス石油 | α-100 | パワフルな登坂能力を発揮、燃焼効率を最良に保つ |
太陽石油 | SOLATOプレミアムガソリン | 性能宣伝なし |
これを見る限り太陽石油以外、それぞれ内容の違うハイオクガソリンの説明をしています。こうしてみてみると、自分の走りや車に合わせたハイオクガソリンを選べそうな感じに見えますよね。
この表にはありませんが、出光昭和シェルのシェル石油が取り扱うハイオクガソリン、「Shell V-Power」だけは、独自開発してるとのことで、今のところ独自の製品となっています。
スタンドごとにハイオクガソリンのうたい文句を変えているわけですが、実は全部同じものです。と石油連盟の会長が発表したという異例の会見だったわけです。
では、なぜ石油業界にこれだけ不利な会見をしなければいけなくなったのか見ていきましょう。
ハイオクガソリンが同じ物だと告発された理由
毎日新聞の取材内容は、「物流コストを下げるためガソリンの貯蔵タンクを他社と共同利用している」というものでした。
さらに、関係者によると、これは20年前から各地でやっていたとのことです。
つまり、ガソリンスタンドに来る前のハイオクガソリンは、すべて同じところからきているから独自製品ということはない。ということになります。
また、自社の製油所やタンクがない場合、他社のガソリンを買って自社のものとして売るバーター取引をすることもあると各社は説明しています。
これだけみても出所がどこであってもハイオクガソリンはすべて同じということがわかりますね。
大手ガソリンスタンドと関係者が発表している内容
- ENEOS:コスモと同じタンクを使っている
- 東西オイルターミナル関係者:約20年前からENEOSとコスモは同じタンクから出荷している
- 新潟県タンク関係者:1999年から出光(現:出光昭和シェル)とコスモのタンクは同じ
- キグナス:製油所を持っていないので主にコスモから仕入れをしている
これをまとめるだけでも、ENEOS・コスモ・出光昭和シェル・キグナスは同じタンクを使っているのがわかりますね。太陽石油だけはこの文章からのつながりはわかりませんが・・・
ENEOS・出光昭和シェル・コスモ石油の3社は「自社規格を満たしていることを確認して販売している」とのこと。
またキグナス・太陽石油は、「国の品質基準を満たしている」と言っています。
いやいや、ちょっとまて(笑)
ハイオクガソリンがそれぞれのブランド名で別物として売られてることが問題であって自社の規格とか国の基準は当たり前でないかい?とつっこみを入れたくなる内容ですね。
まとめ
この「ハイオク問題」 個人的にはかなり衝撃の事実でした。スポーツカーや高級車はハイオク専用車も結構あると思います。
ガソリンは人間でいうところの血液と同じだと思っているので、ハイオク専用車を乗るなら自分の車に合うハイオクを選びたくなりますよね。ガソリンスタンドごとに中身が違うのであればですけど。
今までこだわって、それを信じて給油をしていた人たちを裏切る行為だと思いますよ。これは。
今回、石油連盟の会長が「ハイオクガソリンは同じもの」と会見で発表してしまったのでガソリン業界になんらかの変化が出てくると思いますが、何を信用していいのかわからなくなってしまいますよね。
それでは、また。
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